EMドライブ(EM Drive)というものがあることを最近まで知らなかった。
これに関する情報は検索すればたくさん出てくるのであえてここで詳しい説明はしないが、銅などの導電率の高い金属で密封状の容器を作り、その中にマイクロ波を放射すると容器に推力が働くらしい。
電 磁波には輻射圧というものがあり(力の正体はローレンツ力)これが容器に推力を生んでいそうだが、前述のとおり容器は密封されており、そのなかでマイクロ 波が反射を繰り返している状態、イメージ的には容器の内側から均等に叩いているような状態、なので容器は動かないはずである。
しかし、ラジオメーター効果などの影響で容器に力がはたらく可能性は充分考えられる。
例えばこの実験などはコメントにもあるように、熱気球のように容器内の空気が熱せられて浮力が発生しているのかも知れない。
このEMドライブ(EM Drive)の実験を当方がすることは可能である。適当なブリキで箱を作り、廃品の電子レンジからマグネトロンを抜いて高圧電源につなげば実験装置は簡単にできる。しかし仮に推力が発生したとしても空気中でおこなう限り、反論されるのは目に見えている。
実はこのEMドライブ(EM Drive)はNASAが真空中で追試実験を行なっており、これによると約80Wの電力で約0.117mNの力が生じている。
この実験そのものはNASAの公式発表ではなくリークらしいが・・・・当方もよく知らない。
この未知の推力が発生することはどうやら事実らしい。
ところでこのEMドライブ(EM Drive)で当方が真っ先に思い浮かんだのはベアリングモータです。動画の1:44:00からご覧下さい。
モータは通常、フレームに固定された電磁石または永久磁石がなければローターは回転しませんが、このベアリングモータはその固定子にあたる部分がなく、反動を受けるところが無くとも回ります。
原理はすでに解明されておりローターの回転数に比例して逆起電力が発生するエネルギー的には普通のモーターとあまり変わりないのですが、トルクの発生の仕方が少し変わっていて、このアナロジーからEMドライブ(EM Drive)の推力もローレンツ力で説明できないかといろいろ考えたのですが、やはりお手上げでした。
ウンルー効果が推力発生に関与しているとか言われてますが、当方はこのウンルー効果がよくわからないのでノーコメントにします。
ただ、従来の物理法則では考えられなかった電磁気が空間に影響を与えるような現象があってそれによって空間がひずんでその上にある容器に力が働いているように見える・・・・・のかな?飛躍しすぎですね。
マイクロ波でしかこの現象は起こらないのかな?と思案していたら彼の顔を思い出しました。ジョン・ハチソン氏のハチソン効果。
更にとどめとして、未知の力を発生させることに留まらず、電磁波の干渉効果で時空にワームホールを作ろうとする猛者もおりました。
もうこの辺でやめておきましょう。
それでは。