2015年5月13日

遅延レンツ効果を確認する実験だそうです。
実験の詳細はこちら


一般的に馴染み深いレンツの法則とは、コイルに磁石を近づけると誘導電流が流れ、この電流により生ずる磁場は磁石の接近を妨げる向きになる。ようするに電磁気の作用反作用の法則だが、この遅延レンツ効果は磁石の動きを一時的に助ける働きをするものらしい。

たとえば、同期発電機に大きなインダクタンスを持った負荷を接続すると電流が電圧より遅れるため発電機内で発生する磁場も遅れ結果、電気工学セオリーに従えば電機子反作用で界磁が強くなるだけである。
間違っても電機子が加速することはない。

しかし、動画の実験ではなぜか加速している。
構造自体が同期発電機と異なるため、同一のセオリーに当てはめることは出来ないが。

こちらのシュミレーションを見ると、鉄心が長いために磁化作用に遅延が起こりそれが上手い具合に働いて回転子が加速するのかな?とも思える。
つまり空間の等方性が見かけ上、破れているような状態。
作用反作用が不連続・・・・。

 

ただし、こちらの実験はいささか違うような気がする。


ホール素子で磁場を検出して位置によって位相が違う、遅れている(?)と解釈しているようだが、そもそもホール素子は貫く磁気を検出しているのであり、コア内部の磁化を測定しているわけではない。
コアはN極とS極を持っているのだから波形が反転するのはあたり前である。

それとこちらの実験、これも負荷電流を流すと回転子が加速するという摩訶不思議な実験結果。

磁化作用に遅延が起こりそうな長い鉄心がないため、あくまで推測だが、負荷電流による磁場が回転軸のブレを抑え、負荷によるバックトルクを上回る機械損の減少があって加速するのかな?というような苦肉の考えしか思い浮かばない。

遅延レンツ効果、奥が深そうである。

 

 

 

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