こちらの海苔巻きコイル(?)に磁石という発想がとてもユニークでしたので当方でも試してみた。
実験に使ったトロイダルコイルは62回巻きでそのトロイダルコイルに被せるように巻いたコイルは32回巻きとした。磁石はサマコバを使用し、電源の発振器は20kHzのノコギリ波だがインダクタンスがあるため波形は丸まっている。そして測定にはAD変換機を使用。
回路図
実験の様子
入力波形
出力波形
実験結果は次のとおりになった。
入力
0.9945W
出力
0.03029W
効率
3.05%
over-unityではない。
ただし、入力電流測定に使った5Ωシャントによる銅損があるがこれを除外しても100%以下であった。
またトロイダルコイルに電圧が発生する理由は、磁石をつけることによりコアの磁気抵抗が左右不均一になるためである。
その証拠に最後の写真のように磁石を配置すると電圧は発生しない。
これは外部コイルからの磁場の向きに対し、コアの磁気抵抗が左右対称になったためである。